株式市場は安定した状態から時々激しく動くことがある
そこには市場心理という群衆の心理が影響している
人間は群れになると正気を失うことがあるが、正気に戻る時は徐々にしかも個々別々である
この本から学ぶ、資産運用に役立つキラーフレーズとは……
本の概要:
市場における心理的な現象はどんな具合に起こるのか、またそれをどう読み解き、相場がどう動かされるかを解明した画期的な投資戦略論著者:
ラース・トゥヴェーデ
1957年コペンハーゲン(デンマーク)生まれ。1981年王立デンマーク大学で工学修士号、翌年コペンハーゲン・ビジネススクールで経営学修士号を取得。以来、デリバティブ・トレーダー、ポートフォリオ・マネージャー、ファイナンス・ディレクター、インベストメント・バンカーとして働く。現在はブロードバンド・インターネット会社The Fantastic Corporationの経営者、およびヘッジファンドEuropean Focusの重役を務める。著書に『信用恐慌の謎』(ダイヤモンド社、1998年)などがある
『相場の心理学 愚者は雷同し、賢者はチャートで勝負する』より
この本から学ぶ、資産運用に役立つ必殺フレーズ
“株価は将来を反映する” p.39
“チャートは自己実現する” p.79
“金は座して儲けるもので、取引で儲けるものではない” p.337
解説
“株価は将来を反映する”
株式相場が景気の先行指標であるというのは経済の基本であるが、なぜそうなるのかについてはいくつか仮説がありいろいろと研究されている
その一つが、株価上昇によって経済活動が活発になり、その逆もあるという説だ
株式相場という景気の先行指標は常に正しいわけではないが、経済学の他の指標よりも正しいことが多いようだ
“チャートは自己実現する”
テクニカル分析によってチャートにトレンドラインを引く
そしてそのトレンドラインの下限に達したら買い、上限に達したら売る
そういった人々が一定数存在すれば、偶然ではなく必然的に綺麗なトレンドラインが出来上がる
結局、皆でトレンドラインを実現させていることになる
“金は座して儲けるもので、取引で儲けるものではない”
1929年の大恐慌を売り切り、「ウォール街のグレートベア」と呼ばれた相場師
“ジェシー・リバモア”の言葉
頻繁に取引するのではなく、大きなトレンドにのって儲けろという教え
総合評価
難易度
上級
資産運用の役立ち度(星1~5)
⭐️⭐️⭐️⭐️
市場心理の影響をテクニカル分析に応用した投資戦略論
チャーチストには必読の1冊