あのバフェットにも、駆け出し時代があり、多くの失敗を経験しながら投資哲学を築き上げた
読んだからといって株式投資で儲かるわけではないが、間違ったやり方をしないための教訓は得られる
この本から学ぶ、資産運用に役立つキラーフレーズとは……
本の概要:
バフェットが、最初の1億ドルを作るまでの20の投資案件に注目。彼の資産形成や投資哲学に最も大きな影響を与えたとされる事例を紐解きながら、賢い投資家になるためのヒントや教訓を学ぶ。著者:
グレン・アーノルド
イギリスの投資家、実業家、著述家。サルフォード大学経済学部元教授(投資・金融学)。50代の半ばで退職した後は、個人資産管理会社アーノルド・インベスト・ファンドを営む。
『ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ』著者紹介より
この本から学ぶ、資産運用に役立つキラーフレーズ
“投資家の最大の敵は己自身” p.33
“勝算が高いときは集中投資せよ” p.94
“長期的にはマーケットは企業の本質価値を評価する” p.209
“なくてはならない企業” p.294
解説
“投資家の最大の敵は己自身”
バフェットはグレアムから投資リターンが投資家が持つ次の三つのことに左右されることを学んだ
- 経験
- 知識
- 気質
優れた投資家になるためには精神面での正しいアプローチが必要である
パニックになっている大衆と同じ行動を取ったり、誰もが根拠なき熱狂に冒されているときに、自分もその祭りに参加したりしてはいけないということだ
“勝算が高いときは集中投資せよ”
素晴らしい機会が訪れたときは、それなりに大きな額を投資しよう
バフェットは一時、運用資産の最大4割をアメリカンエキスプレスに投資した
“長期的にはマーケットは企業の本質価値を評価する”
株式市場においては、短期どころか中期的な動きさえ、企業の現場で起きていることとはたいてい無関係だ。長期的にはマーケットは企業の本質価値を評価するが、それまでの数ヶ月間(もしくは数年間)、マーケットはかなり理解不能な動きをするものだと思っていい。
“なくてはならない企業”
その産業、もしくは産業の一分野で支配的な存在であり、その並外れた競争力から、今後数十年間、その支配的な立場を維持できると合理的に期待される企業
総合評価
難易度
初級(初心者〜)
資産運用の役立ち度(星1~5)
⭐️⭐️⭐️
バフェットについて書かれた本はすでに数多く出版されており、どれを読んでも似たような教訓があり、またどれを読んでも、読んだからといって株で儲かるわけではないというのも共通している
それでも何か一冊は読んでおくべきだと思う。今回は比較的新しい本(2018/3/15発行)をチョイスしてみた